入会をご検討の方向け

【協会メンバーインタビュー】「金融市場を支える情報会社QUICKが、協会活動を通じて見据えるゴールベースアプローチと情報の価値」QUICK眞部さん

協会会員の皆さまに、協会加入のきっかけやメリットなどをお話しいただきました。

今回ご登場いただくのは、日本金融商品仲介業協会の法人賛助会員であるQUICKさんです。日本の金融市場を支える情報サービス会社として長い歴史を持つ同社は、近年IFAの広がりや「ゴールベースアプローチ」という考え方にも強い関心を寄せています。

協会に参加した背景や、現場の声から見えてきた課題、そして今後の展望について、金融ソリューション事業本部の眞部さんにお話を伺いました。

 

――QUICKさんは、どのような会社か、改めて教えてください。

 

眞部さん(以下敬称略):はい、QUICKは1971年の創業以来、日本の金融・証券市場を支えてきた、日本最大級の金融情報サービス会社です。

株価、為替、債券といったマーケット情報に加えて、金融や経済に関するニュースも発信しています。いわば金融市場を支えるインフラとして、日本の経済活動に欠かせない情報をお届けしています。

金融機関や官公庁、事業会社など、さまざまな業界・業種の方に情報を提供しているほか、情報を集約・活用するためのソリューションも展開しています。

 

――ご提供している情報のなかに、一般の私たちも普段触れているものはありますか。

 

眞部:はい、例えばテレビのニュースで「本日の日経平均株価は…」といった株式市場を伝える際、街中や証券会社の店頭にある株価が表示されたデジタルサイネージが映ることがありますが、サイネージ向けに株価などの情報を提供しているのが当社になります。

また、金融機関のホームページに表示されている株価や投資信託の基準価額などは、当社のデータと知らずに、目にしているではないかと思います。

常に公正・中立な立場を大切にしながら、先進のテクノロジーを活かし、時代を先取りする新しいサービスの提供に取り組みつづけています。

 

――2020年9月に日本金融商品仲介業協会に入会されました。きっかけを教えてください。

 

眞部:2010年代後半から、金融商品仲介業者(IFA)に登録して、活動する方が急増しました。

IFAの方は証券会社出身の方も多く、証券会社にお勤めの際に当社の金融情報サービスをご愛用いただき、独立後や転職後も引き続きサービスを使いたいというお問い合わせが増えてきたことが背景にあります。

IFAの方のバックグラウンドは、証券会社に限らず、銀行、保険会社、ファイナンシャルプランナーなど実に幅広く、なかには税理士を兼務されている方もいらっしゃいます。

こうした多様なニーズをくみ取り、サービスの開発や改善に活かしていきたいと考え、ぜひIFAの皆さまとの接点を持ちたいという想いから、2020年9月に入会しました。

また、日本金融商品仲介業協会が掲げる「ゴールベースアプローチ」、つまりお客様のゴールを起点に資産設計を行う考え方にも、私たちは大変共感しています。「いくら増やすか」ではなく、「お客様が何を実現したいか」を出発点に考える姿勢は、資産運用を単なる取引ではなく、人生設計の一部としてとらえ、お客様と伴走するものだと感じています。

当社としては、そうした取り組みを少しでもお手伝いしたいと思っています。

 

――実際に協会に入られて、いかがですか。

 

眞部:協会に入会されている方々と交流するなかで、本当に多様なバックグラウンドを持つ方が集まっていることを実感しています。

各社それぞれに独自のターゲットや戦略があり、ビジネスモデルもさまざまであることを改めて感じさせられます。

協会主催のセミナーや勉強会では、会社の成功事例や直面している課題が「ベストプラクティス」として共有されます。変化の激しい金融市場において、自社のリサーチだけでは把握しきれない情報や現場感を、リアルなお声として知ることができる点は非常に大きなメリットだと感じています。

そうした気づきをもとに、課題に応じてこちらから提供するデータやサービスの改善を行うなど、相互に補完しあえる関係が築けている点も、協会ならではの価値だと感じます。その結果として、私たちのお客様にとって、より品質が高く、価値のある情報サービスの提供につなげていきたいと考えています。

私自身は証券会社出身のため、これまで接点のなかった業種や業界については知らないことも多かったのですが、協会の勉強会などで多くの方と意見交換をするたびに、新たな学びや発見があります。

各社それぞれの使い方やニーズに寄り添った設計を意識しながら、日々の仕事に活かしていきたいと考えています。

 

――対面でさまざまな方と接することで、より実態に即したお話を聞ける点もメリットということですね。

 

眞部:そうですね。インターネット上にも多くの情報はありますが、「誰をターゲットにしているのか」「どんな課題を抱えているか」「どんなサービスを求めているか」といった部分までは、なかなか見えてきません。

勉強会だけでなく、雑談の中で交わす会話からも、そういった実情が見えてくることも多いと感じています。

以前、ある方が「本当に素晴らしい営業は、ツールなどを使わないんです」とおっしゃっていました。一番大切なのはお客様との信頼関係で、その次に、シンプルで役立つツールがあればいい、というお話を伺って、はっとさせられました。

お客様との信頼関係を何よりも大切にされていることがわかれば、私たちが今後お届けする情報サービスの在り方も、自然と変わってくるのではないかと感じています。

 

――今後、協会と共にどのような方向を目指していきたいですか。

 

眞部:私が担当している事業では、ゴールベースアプローチをモットーに、関連するサービスの開発を進めています。単品の商品提案にとどまらず、広い視野でお客様のゴールを見据えながら日本の市場に浸透させていけたらなと思っております。

協会の活動を通じて、お客様一人ひとりの本当の人生のゴールを共有して、そこから逆算して資産管理をするサービスを確立していけたらと思います。商品そのものではなく、「お客様のゴールを実現すること」に価値の対価をいただく文化を、業界全体で広めていけたら理想的ですね。

ゴールベースアプローチを広めていくには、アドバイザーのヒアリング力や提案力の向上が不可欠です。そうした高度なコンサルティングスキルを磨く教育の機会を提供いただき、お客様と長期的な信頼関係を築ける機会や環境づくりを、今後も協会に期待しています。

資産運用については、「お金を増やす」というイメージが先行して、心理的なハードルを感じる方も少なくありません。しかし、自分自身のゴールを見つめ直し、「お金で解決できること」「お金があれば実現できること」に気づいていただければ、選択肢は大きく広がります。

IFA業界が、従来の商品販売中心のモデルから、お客様の本質的なゴールに寄り添い、資産形成を支援するモデルへと進化していくことを期待しています。協会が中心となり、倫理観と専門性を備えたアドバイザーを育成し、IFAが日本の金融のインフラとして最も信頼される相談先として確立されることを願っています。