【協会メンバーインタビュー】「『選んでよかった』と思っていただけるファンドを――eMAXIS Slimに込めた想いとIFAへの期待」三菱UFJアセットマネジメント田賀さん
協会会員の皆さまに、協会加入のきっかけやメリットなどをお話しいただきます。
今回ご登場いただくのは、日本金融商品仲介業協会の法人賛助会員である三菱UFJアセットマネジメントさんです。業界最低水準の運用コストを目指した「eMAXIS Slim」シリーズなど、長期の資産形成を支える商品を数多く提供しています。
IFAチャネルへのサポートや、協会、そしてIFA業界への期待について、投信営業第三部長 兼 営業グループ グループマネジャーの田賀徹夫さんにお話を伺いました。
――三菱UFJアセットマネジメントさんの代表的な商品の一つが、「eMAXIS Slim」シリーズです。なかでも、「オルカン」の愛称で親しまれる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は多くの投資家から支持されています。改めて、シリーズ誕生の背景や込められた想いについて教えてください。
田賀さん(以下敬称略):はい、「eMAXIS Slim」を立ち上げた当時は、各運用会社から信託報酬の低いインデックスファンドが次々と登場していた時期でした。弊社には「eMAXIS」はありましたが、お客様が購入されたあとに、さらに低コストの商品が発売されて、「もう少し待てばよかった」「別の商品を選べばよかった」と後悔されるような状況は、できるだけ避けたいという思いがありました。
そこで、「業界最低水準の運用コストをめざし、もし他社がさらに低い信託報酬の商品を設定した場合には、それに応じて引き下げていく」というコンセプトを掲げて誕生したのが「eMAXIS Slim」です。
運用コストは、お客様が長期投資を続けるほどリターンにも影響します。だからこそ、安心して何十年も持ち続けられるファンド、生涯にわたる資産形成を支えるファンドをつくりたいという思いが、シリーズの根底にあります。
――愛称「オルカン」で知られる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、新NISAをきっかけに投資を始めた方にも人気ですね。
田賀:はい、世界中の株式へ1本で分散投資できるわかりやすさと低コストという特徴から、多くのお客様に資産形成の第一歩として選んでいただいております。世界経済が長期的に成長していくという前提に立てば、これから投資を始める方にとっても、有力な選択肢の一つではないでしょうか。
また、インデックスファンドの印象が強い会社かもしれませんが、実はアクティブファンドにも同じくらい力を入れています。IFAの皆さまからは、「モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン」や「ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド(愛称:ロイヤル・マイル)」などを長年ご支持いただいております。
これらと同様の運用戦略は変額年金でも採用されており、長期にわたる運用実績や運用哲学をご評価いただいてきました。長くお客様と伴走されるIFAの営業スタイルとも親和性が高い商品だと考えています。
――職場の雰囲気についてはいかがですか。
田賀:もしかしたら、「三菱」という名前から、堅くて保守的な会社というイメージを持たれがちかもしれません。もちろん金融機関として大切な厳格さはありますが、一方で、お客様にとって本当に価値のある商品やサービスは何かということについては、部署や役職に関係なく活発に議論する文化が根づいています。
若手社員も積極的に意見を出して活躍しておりまして、比較的フラットな雰囲気のなかで仕事ができていると感じています。
NISA制度のスタートやインフレ環境への変化など、お客様を取り巻く状況はここ数年で大きく変わりました。そうした変化を敏感に感じ取り、「今、お客様に求められているものは何か」を考えながら、さまざまなメンバーとともに新しいことへ積極的に挑戦しています。
「eMAXIS Slim」も、当時としてはこれまでにない発想から生まれた商品でした。これからも時代の変化を敏感に感じ取りながら、お客様にとって価値のある商品やサービスを提供できるよう、挑戦を続けてまいります。
――IFA向けには、どのようなサポートを行っていらっしゃいますか。
田賀:IFAの皆さまには、運用レポートやマーケット情報のご提供するほか、勉強会やマーケットセミナーなども定期的に開催しています。
最近では、少人数制のラウンドテーブル形式の勉強会にも取り組んでいます。運用会社から情報をご提供するだけでなく、IFAの皆さまから現場で感じている課題やお客様がどのような情報を求めているのかを直接伺う機会も大切にしています。
実際に、「このような資料があると説明しやすい」「もう少しこういう情報を開示してほしい」といった率直なお声をいただくことも多く、私たちの商品資料や情報開示の改善にもつながりました。
アクティブファンドの運用状況についてホームページで情報開示を充実させた際には「非常に参考になる」という評価を頂戴しました。また、他社の工夫などもIFAの皆さまから教えていただくこともあり、そのような現場の声は私たちにとって欠かせない財産だと感じています。
商品をご提供するだけでなく、IFAの皆さまと距離を縮めながら、一緒にお客様へ価値を届けていける関係を築いていきたいですね。
――ネット証券や従来の対面金融機関と比較して、「IFA」の魅力はどこにあると感じていますか。
田賀:私自身、以前は対面証券会社におりまして、その経験も踏まえて感じるのは、IFAの最大の魅力は、お客様と非常に長いお付き合いができることです。
資産運用の相談だけではなく、ご家族のことや趣味、ライフイベントなど、人生に寄り添いながら、10年、20年という単位で関係を築いているIFAの方が多くいらっしゃいます。
転勤や異動によって担当者が変わることも少ないため、お客様との信頼関係も深まりやすく、「商品を提案・販売する」というよりも、「人生に寄り添うサービスを提供している」という印象があります。
お客様にとっても、「この人になら長く相談したい」と思える存在になっていることが、IFAならではの大きな価値ではないでしょうか。
――日本金融商品仲介業協会に加入されて、どのように感じていらっしゃいますか。
田賀:協会が主催するイベントでは、IFAの皆さまと直接お話しできるだけでなく、他の運用会社とも情報交換ができる貴重な機会となっています。
ネット証券などが開催するイベントももちろん魅力ですが、販売会社の枠を超えて多くのIFAの皆さまと交流できるのは、協会ならではの価値だと感じます。金融行政に関する講演など、業界全体を俯瞰できる企画も多く、毎回多くの学びがあります。
現在、IFA登録者は約1万人といわれていますが、保険募集人は100万人を超える規模があり、資産形成に関心を持つ方も増えています。そうした他業界からの参入も進めば、業界はさらに成長していくのではないでしょうか。
今後も協会には、IFA業界全体の認知度向上をけん引する存在として、引き続き大きな役割を果たしていただけることを期待しております。
――最後に、今後の展望について教えてください。
田賀:今後は、資産形成そのものだけでなく、「築いた資産をどう活用するか」というご相談がますます増えていくと考えています。資産を増やすだけではなく、ご自身のために使うのか、ご家族へ引き継ぐのか、あるいは社会に役立てるのかなど、お金との向き合い方も人生のステージに応じて変化していくでしょう。
そのような長い人生に寄り添いながら相談できる存在として、IFAの役割はこれまで以上に重要になっていくのではないでしょうか。
私たちも商品をご提供することに加え、情報提供や運用フォローを通じてIFAの皆さまを支援し、その先にいらっしゃるお客様へ価値を届けていきたいと考えています。今後もIFAの皆さまに最も近い運用会社の一つであり続けられるよう、取り組みを積み重ねていきたいと思っています。



